売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

兼高かおる世界の旅

録画していた徹子の部屋の特番を見ていたら、

兼高かおるさんが出ていた。懐かしい。

私が幼児だったとき、毎週日曜日の朝に

見ていたTV番組

兼高かおる世界の旅”のヒロインである。

まだ、1ドルが360円で

ハワイ旅行が夢だったとき、

アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、中東、

兼高かおるさんは、私が行ったことのない

世界のどこかにいた。そして、

「あら、そうですのよ」

「わたくし、こちらに初めてまいりましたの」

「ええ、とても美味しゅうございましたわ」

と、令嬢言葉でその土地のことを話す。

いつも小麦色で、スカーフをシュッと巻いて、

英語もペラペラ。

欧米人にも臆するところがなくとっても素敵。

美人で、幼心に憧れたなあ。

「わたし、兼高かおるになる」と

言ったところ、「ハハハハハ、なれるかいな」

と超リアリストの母に

一刀両断されたのを覚えている。

普通、がんばるんやでと言って、

英会話の幼児教室に通わせないか?

私の初めてのなりたい職業は、兼高かおる

次になりたいと思ったのは、

月面着陸したアポロ11号の影響で宇宙飛行士。

そして、次はデパートの社長であった。

なんか子供のくせに、

希望というより野望のニオイがする。