売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

もう、誰もうらやましくない

もう、誰もうらやましくない。

ほんとに。強がりじゃなくて。

というようなことを

同年代の友達に言ったら、

私も!と盛り上がった。

別に、今の自分に満足していて、

私とっても今が幸せなのー

というわけでは全然なく、

毎日、次々とイヤなことや

面倒なことが降りかかるし、

老後のことを考えると

どこにも光明は見えないし、

いいことなんてたいしてないけど。

でも、誰かを見て

うらやましいと思わないんだよね。

若いときは、

華やかな仕事、玉の輿、ナイスボディ、

自分にないものばかりが目について、

妬み、嫉みにさいなまれ、辛かったなあ。

でも、仕事ってどんなことでも

ほんとはそんなに華やかじゃなくて、

コツコツと地道なものだし。

お金稼ぐ男って家にいなくて、

つまらないし。

ナイスボディは幸せも呼ぶが、

余計な不幸せを招くこともある。

というようなことが、長年の経験で

身にしみてわかってきたよ。

これが年の功というものか。

と一気に話すと、友達も

そうそう、特にナイスボディは

今さら無用の長物。使い道ないしねー。

と笑いあったのであった。

こういうときに思いだすのが、

「わたしが一番きれいだったとき」

という茨木のり子さんの詩の最後。

 

わたしが一番きれいだったとき

わたしはとてもふしあわせ

わたしはとてもとんちんかん

わたしはめっぽうさびしかった

 

だから決めた できれば長生きすることに

年とってから凄く美しい絵を描いた

フランスのルオー爺さんのように

              ね

 

なんか、じんとくる。