売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

マンガを読んで思う、女の幸せ探し道

少女マンガと少年マンガ

読んでいて思うのは、

女と男の間には深くて暗い河がある、

ということだ。

少年ジャンプのテーマは

「努力・友情・勝利」

いつも、いちばん大切なものは仲間。

永遠の名作スラムダンク

安西監督も言っている。

「お前のためにチームがあるんじゃない。

チームのためにお前がいるんだ」と。

ルフィはいつも

「おれたち、仲間だろ!」と

自らの命を投げ出す。

そして最近のヒット作、

約束のネバーランドも、仲間を全員助けて

みんなで幸せになるために

あえて危険な道を選ぶ。

少女マンガは、違う。

求めているのは、絶対的に自分の幸せ。

そして、その幸せは恋の成就がもたらす。

君に届けで、主人公の黒沼爽子と

憧れの風早くんがクラスで

隣同士の席になった、そのときの

「やったあ黒沼の隣だ!」と言いながら

黒沼爽子に向けた風早くんの笑顔!

きゃー、幸せMAX。

そんな、切ないキュンキュンワールドが、

大人になってゆくとだんだん変化する。

東京タラレバ娘では

「幸せになれないってことは

私たちにとって死ぬのと同じ」

と言いながら、どんどん人生深みに

はまってゆく。

幸せになるためには不幸せすら受け入れる

壮絶なパラドックス

女の幸せ探し道はなんて険しいんだろう。

もし、そんな過酷な幸せ探しを

している人がいるなら、

このドストエフスキーの言葉を贈りたい。

「人間が不幸せなのは

自分が幸福であることを知らないからだ

ただそれだけの理由なのだ」

歳をとると、

幸せ探しをもうしなくていいので

とっても気楽。でもつまらないといえば

つまらない。若いみなさんは

精一杯がんばってから、

こっちの世界に来てね。