売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

中高時代の写真がない

レフ板のついたノートがあることを知った。

エムプラン リングノート レフ板付き カラード カラード グリーン 220417-10

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SNSの写真映えへの願いは果てしない。女子たちが、レフ板でまばゆい光を自らに照射し、自撮りしている姿が眼に浮かぶ。カフェで可愛いスイーツを撮るときも、ノートレフ板をテーブルにおいて、撮影しているのであろう。

私はいろんなところに写真をアップする習慣がないので、ごはんを食べに行っても、すぐむしゃむしゃと食べてしまう。友達が写真を撮っていると、「早く食べようよー」とつい急かしてしまうのだが、レフ板なんか出して照明にまでこだわりだしたら、空腹のときはキレそうである。

そんな写真好き女子がいっぱいの昨今だが、私たちの中学高校時代は、当たり前だがカメラを持ち歩く人などおらず、自分の写真というものが本当にない。あるのは、ケータイで写真が撮れるようになった、歳とってからのものばかり。

この間も高校時代の友達と、私たち写真が全然ないねという話になった。修学旅行の写真もない。荷物になる、めんどくさいと、誰もカメラを持ってきていなかったのだ。だって、この頃はフィルムだしね。持ってきてしまうと、現像もしなきゃいけないし、みんなにフォトブックを回し、欲しいものに印をつけ、枚数分を焼き増しする。あー、めんどくさい。かさばるカメラを持っていった挙句に、帰ってからも大変。これでは誰もカメラを持っていかないだろう。

中高生になると、親と旅行もいかなくなるし、写真を撮る機会というものがなく、中高時代の写真は卒業アルバムのみである。

卒業アルバムの団体写真って、かわいくないんだよねー。いちばんキャピキャピしていた時代の写真がないというのは、本当に残念である。いいなあ、いまのJKたちは。いつでも写真三昧。しかも、修正で盛り盛り。

もし私がケータイのある時代にJKであったなら、きっとこのレフ板ノートを常に持ち歩き、友達とカワイイ写真を撮りまくったことであろう。そして老女となったとき、茶飲み友達と「これ昔の私―」と写真を見せ合い、「わーイケイケだねー」などと語り合っていたことであろう。実に残念である。