売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

プロレスにプロ社長が就任

新日本プロレスにプロ経営者がやってくると、今朝の日経新聞に載っていた。オランダ生まれのハロルド・メイさん。外資系メーカーでマーケティングを担当し、ユニリーバ・ジャパンではリプトンの販売を担当、日本コカ・コーラではコカコーラゼロをヒットさせ、タカラトミーではリカちゃんの販売をテコ入れ、老舗復活に導いたという。こんなプロ中のプロが、新日本プロレスの社長に!

ブシロードの子会社になってからというもの、快進撃が続いていたが、いっそうすごいことになりそうだ。

小さい時からプロレスが大好きだった。私が小さい時は、まだアントニオ猪木ジャイアント馬場がタッグを組んでいたが、どちらかというと馬場が主役。常に不満のマグマを胸にたぎらせていた猪木は、日本プロレスを飛び出し新日本プロレスを旗揚げした。日本プロレスも紆余曲折を経て全日本プロレスになったわけだが、私は断然、黒いパンツの新日派だった。まあ、馬場とブッチャーの戦いも好きだったけど。

猪木が全盛の頃は、本当にプロレスを見るのが好きで好きでたまらなかった。毎週金曜日の夜8時、私は赤いタオルを首に巻き、弟と「猪木ボンバイエ!」とテレビの前で叫んでいたものだ。

東京に出てきてからは、会社にプロレスファンが数人いたこともあって、よく一緒に後楽園に見に行った。生のプロレスは面白かったなあ。リングサイドはもちろん迫力満点で興奮MAXなのだが、立ち見の2回席も意外と楽しい。一人で見ている人も多く、「おおっとそうきたか。よっしゃ!キマった!天下の宝刀延髄斬り!」などと独り言実況をしているおじさんなどもいる。

しかし、この頃は、すでに猪木の時代は終わっていいて、前田日明長州力の跡目争いなどで不穏な空気が漂っていた。

前田日明が新日をやめて立ち上げた、UWFが脚光を浴び一大ブームとなる中、猪木はどんどんダメになり、そのうえブラジルで起こした事業アントンハイセル大失敗で選手にファイトマネーも払えない状態でグダグダ。テレビ放送もなくなってしまった。

私はストーリー性のある“プロレス”というものが好きだったので、前田のUWFに興味が持てず、そのままプロレスも見なくなってしまった。

ところが、数年前から棚橋や中邑がでてきて、またプロレスが面白くなってきた。女性ファンも多く、「プ女子」として話題になっている。

ちなみにこの本オススメです。

プ女子百景 (ShoPro books)

プ女子百景 (ShoPro books)

 

ハロルドさんはどんな手を使ってプロレスをさらに盛り上げるのだろうか。プロレスが日経新聞の記事になるなんて、いったいいつ以来なんだろう。っていうか、記事になったことがあったのだろうか。どんなことになるのか、楽しみである。