売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

美しい50歳が増えて、日本は変わったか

気のせいかもしれないが、2、3日京都にいると肌の調子が良くなってくる。水が合うとはこのことか。

しかし、京都で友達が集合して確信したが、今の50代は侮れない。バブルを生き抜いてきた強者ばかり。衰え知らずである。なんというか、現役感がすごくて驚いてしまった。

もちろん、私の友達だけではなくて、全体的にそう感じる。

以前仕事で、50代の主婦の方に歯周病予防のハブラシを使ってもらいインタビューをしたことがある。「使い心地は最高!いいと思う」と上々の感想だったのだが、「色がねー」と言いだした。深緑とえんじ色の2色だったのだが、これはシニアの方が使うハブラシの定番色である。「なんでこんなババくさい色なの?」「50過ぎたらこんな色のハブラシ使わなきゃいけないの」とさんざんである。まあ、確かに私もそう思う。なぜ、普通に白やピンクのハブラシで歯周病予防ができないんだ。おかしいよね。

みんな、歳をとったという実感がないままに数字だけが積み重なっている。でも、確かに体はそれなりに衰えているので、白髪になったり、歯周病になったりするんだが、そのあたりのケアももっとおしゃれにできないかと思っている。ところが、周りの頭の中は昔のままなので、年寄りくさい色や形を押し付けてくる。なんとならないのかなあ。実態にあっていないと思う。

ずっと前、「美しい50歳がふえると、日本は変わると思う。」という化粧品の名作コピーがあった。

大変評判が良かったんだが、一部の50代女性は、私たちがブスだから日本が景気悪いって言うのか(ちょうどバブル弾けた頃だったんだよねー)と怒っていたなあ。

そして今、美しい50歳は確実に増えていると思うのだが、日本は変わったのかな。