売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

さりげなくおひとり様

お題「ひとりの時間の過ごし方」

一度やってみようと思っていた「お題スロット」。

ひとりの時間の過ごし方かあ。本を読む、マンガを読む、アマゾンプライムビデオで適当になんか見る。これしか思い浮かばない。わあ、つまらない。もっと回して他のお題にすればよかったかなあ。

基本的に、ひとりでいることは苦ではない。というか、好きかもしれない。

結婚するまでは、ずっと長い間ひとり暮らしだったわけで、大抵のことは大丈夫。立ち食い蕎麦屋もひとりで入るし、独身時代は映画も大抵ひとりで見ていた。

そういえば、最近、居酒屋でひとりでお酒を飲んでいる女の人をよく見かける。うちの最寄りの駅前のよく行く居酒屋。2軒とも、常連の女性がカウンターにいつもいるなあ。

この間、チェーン店の焼き鳥屋すみれに行ったら、20代と思われる女性がひとりで、さりげなくレモンハイのジョッキを傾けていた。あと、銀座の老舗ビヤホール、ライオンにも、ひとりで来ている女性が必ず何人かいる。ひとりで生のジョッキをおいしそうに飲んでいて、いいなあといつも思う。

みんな、少しも気負ったところがなく、当たり前のようにひとりでおいしそうにお酒を飲んでいる。

あっ!そういえばこの間、まさにひとりの時間を気持ち良さげに過ごしている女の人を見た。割とガッツリ系のラーメン屋のカウンターでのこと。

私はそこで昼ごはんを食べていたのだが、隣に30歳くらいのスッキリきれいな女の人が座った。化粧っ気もなく、平日だったけど、その人は今日が休日なんだなとわかるカジュアルな服装。ビールと餃子とラーメンを頼み、幸せそうに飲んで食べ、いい笑顔でごちそうさまあと言って帰って行った。スーツ姿のサラリーマンが並ぶ平日のラーメン屋のカウンターで、きれいな女性が堂々とビールラーメン餃子。さりげなかったなあ。

まだ、20代でコピーライターになったばかりの駆け出しの頃、シャープのひとり暮らし用家電のカタログのコピーを書かせてもらったことがある。そのとき書いたのが「一人がつまらない人は、二人でいても退屈です。」というコピー。割と気に入っていて今でも覚えているんだが、ラーメン屋であった女性はまさに、ひとりを楽しんでいた。

ひとりの時間の過ごし方かあ。さりげなく、ひとりで昼からラーメンビールができる女子はかなりの高得点だ。私なんか、まだまだだな。