売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

不審な人

仕事で遠出することがあり新幹線に乗ったのだが、そこで不審なことが・・・。

ご存知の通り、新幹線はトイレと通路を挟んで洗面台がある。トイレに行き手を洗おうとしたところ、カーテンがひかれた状態だった。まあ、それはよくあることだ。しかし、ふと目を下に向けるとカーテンの裾から大きなスニーカーが見え、つま先が通路側を向いているのだ。普通、洗面台を使うなら、通路側に背を向けるはずで、見えている靴はかかと部分じゃないとおかしい。

なぜ、カーテンを引いて身を隠し、洗面台に背を向け通路側を向いている。もしかして、ここに隠れて誰かを狙っている?不気味だ。もう、通路に棒立ち、カーテンに目が釘付けになる。うわっ!手が出た!出てくるのか?!

違った。内側から大きな手でカーテンを引き直しただけ。ああ、この中で誰が何をしている???

通路でボーッと立っているわけにもいかないので、とりあえず、自分の席に戻るが、2Cという扉近くの通路側であるため、扉越しに洗面所付近が見える。カーテンは引かれたままだ。寝ることも、本を読むこともできず、ひたすらカーテンを凝視。なんだ、このサスペンス感。

あー中が見たい!とうずうずするうちに降りる駅が近づいてきた。もうすぐ到着です、のアナウンスを聞き、立ち上がり荷物を持って通路に出る。カーテンは引かれたままだ。ああ、このままカーテンの中を知らないまま降りてしまうのだろうか。駅に到着しシュパッという音ともに新幹線の扉が開いた、その瞬間、おおっ!カーテンが開いた。

そこには、キャップをかぶりリュックを背負ったデカイ兄ちゃん。洗面所を後にし、何事もなかったかのように新幹線を降りていく。

なんだろう。座れなくて通路や洗面所あたりに人がいるのは見慣れた光景だが、空いている時間帯なので席はガラガラ。自由席もたくさん空いている。なんのために、あんな狭い場所に身を潜める必要があるんだろう。無賃乗車?でも乗車券がないと改札通って出られないと思うんだが。

とここまで書いたところで、この間の殺傷事件を思い出す。こういうときは、乗務員さんに報告した方がよかったのかも。いろんなところに不審な人がいるもんだ。