売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

漢字ドリル

ぼーっと電車に乗っていたら、ドアの上に『おならで漢字ドリル』のポスターがあった。ああ、なんか『うんこ漢字ドリル』っていうのが去年やたら流行っていたから、2匹目のドジョウ狙いかあ。

ポスターにはお尻のイラスト。なんか、キャラクターがいろいろいるみたいだ。ホーヒ先生、すかし君、へコーキ。キャラクターの名前もイラストもセンスがない。まだ『うんこ漢字ドリル』の方がマシ。

子どもが、この手の話を好きなのは知っている。わたし自身、下ネタが嫌いなわけじゃない。子どもの時は、こんな話をしてはゲラゲラ笑っていたものだ。今でも覚えているのは「イノキ負けそう、ババ出そう」。これは、少し説明が必要なのだが、関西ではうんこのことをババという。で、昔はアントニオ猪木ジャイアント馬場はタッグを組んでいたので、猪木が負けそうになると馬場がリングに出てくる。そんなことで、当時の小学生は、トイレに行く前に必ず「イノキ負けそう、ババ出そう」と叫ぶことになっていた。

そういう、子どもが自分たちでバカをやるのは全然OK!でも、大人がお膳立てをするのはどうなんだろう。まあ、『うんこ漢字ドリル』は少しセンスを感じるし、今までなかった子どものニーズを掘り起こしたパイオニアだということで許せるのだが、亜流の『おならで漢字ドリル』は金儲けの匂いしかしない。そんなに必死で言うことでもないけど、もし、自分の子どもが今小学生だったら、絶対買わない!孫が生まれても絶対買わない!