ひやしあめと赤
夏になると飲みたくなる「ひやしあめ」。でも、東京には売っていない。
子どもの頃は、駄菓子屋とかたこ焼き屋とか、夏になるといろんなところで売っていた。
関西では、缶や瓶に入ったものも売っているみたいだ。夏に京都に帰らないので、最近の様子がよくわからないが、コンビニとかでも手軽に買えるのかな。
甘―くて生姜がピリッときいたあの味を、いますぐ味わいたい。
レシピとかもネットに載っているし、ひやしあめの素みたいなものを取り寄せることもできるようだが、そうまでするんじゃなくて、ただ店先でゴクッと飲みたい。いますぐ!いまこのときに飲みたいんだー!
そして、夏になると飲みたくなるもうひとつのもの。それは「赤」。
バクダンとも呼ばれている、京都にしかないアルコール飲料であり、お好み焼きと焼きソバの友である。最近の京都のお好み焼き屋事情がよくわからないのだが、私が若い時はどの店にもあった。
安くて甘くていくらでも飲めて、けっこう酔っ払うんだよねー。
それは、赤玉ポートワインと焼酎と炭酸(ネットで調べたところ、ラムネやカナダドライジンジャエールをプラスして甘味を調整するらしい)を割ったものだ。
これは絶対普通の赤ワインじゃダメで、甘ったるくて安っぽい赤玉ポートワインじゃないとあの味は出ない。飲みたいなー。
なんだかひやしあめといっしょで、バクダンの素も売っている様だが、これも家でつくって飲んでもダメで、「お好み行こかあ」と店に行き、「おっちゃん、赤ちょうだい」と言わないと気分が出ない!家だとおいしくないんだー!
それに、バクダンの素なんかじゃなくて、赤玉ポートワインと宝焼酎純でつくってないとイヤだー。
と、郷里を思い懐かしむ、真夏の昼下がりである。