売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

自分の誕生日に「飛雄馬のクリスマスパーティー」を思い出す

お題「わたしの記念日」

 

もうすぐ誕生日である。

このくらいの年齢になると誕生日は特にうれしくない。もう、ボケたふりをして誕生日を忘れ、年齢を毎年刻むのをやめたいくらいである。

だが毎年、今月が誕生日ですね!おめでとう!と真っ先に告げてくれるのが、通販のDM。

次々と「おめでとうございます!お得なポイントプレゼント!」とか「おめでとうございます!あなただけに特別割引!」とか、いらんプレゼントが続々と届く。

「これって、プレゼントといえるのか?私がお金払うんやん」と思い、いらんと言いながら、1,000ポイントも付くなら買っておこう、えっ30%OFF?!これはまたお得、とまんまとのせられ買ってしまうのが、アホな私である。

しかし、こんなことを言っておきながら、誰にもマジで祝ってもらえないと、それはそれで悲しいのが、これまた困ったちゃんの習性。

去年も、夫と息子に自ら「誕生日に三人揃って外食しようよー」と提案したところ、息子が「じゃあいつも行く居酒屋のんきで」と言うので、「バカ者!誕生日なんだから、銀座でフレンチとか、一流ホテルでディナーとかだろう!」と言ったところ、「母ちゃんってさあ、富裕層ぶってるよな」と言われてしまった。

富裕層ってなんだよ。誕生日に居酒屋の方がおかしいだろう。チッ!腹が立つので、自分でマンダリンホテルのイタリアンレストランを予約してやったぜ。

そして、今年も自ら予約してやったよ。

渋谷に新しくストリームとかってビルが建ったので、その中のエクセル東急ホテルのレストラン。ほんとはアマンにしたかったが、「そんな緊張するとこに行くの面倒くせー」と息子が言うのであきらめた。

ところで、巨人の星の一場面、「飛雄馬クリスマスパーティー」をご存知だろうか。

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雄馬がクリパを企画立案。花形や左門、伴や明子姉ちゃんらを呼んだが、「そんなことにうつつを抜かしているのは星くんらしくない」と全員欠席。

三角帽をかぶった飛雄馬が「クソッ!なんでなんだー!俺は野球ロボットじゃない」と用意したでかいケーキをテーブルから引きずり落とし、椅子を投げつけ慟哭する、悲し過ぎて涙も出ず、笑うしかない情景があったが、子どもの頃これを見てからパーティー主催がトラウマに。

小学生の頃、弟と「お誕生会に誰も来てくれへんかって、飛雄馬クリスマスパーティーになったらどうする?」と言い合っていたものである。

毎年自分でお誕生会をお膳立てをしてはいるが、まあいちおう家族にあたたかく祝ってもらっている。「飛雄馬のクリスマスパーティ」にならないだけマシだと思おう。