売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

いっそ昭和言葉

3つほど前に書いた「平凡な爪」で

”女心のB面”と書いたのだが、

この”B面”という言葉、

かなり昭和なんじゃな〜い、と

友達に言われた。

こんなレコード時代の言葉、

誰もわかんないよ、と。確かに。

この間、知り合いが何かのパーティーに

行ったときのことを聞いた。

会社の先輩で、

昔から憧れていた女性が出席していた。

とても美しい人で、

数年前に定年退職しているので、

年齢は60歳をとうに過ぎているはず。

しかし美貌は衰えを知らず、

明るい性格もそのまま。

素敵なその人を囲んで

ワイワイと話していた、そのとき、

この間こんなことがあってね

もうズッコケちゃったわよ、と

彼女が言ったそうだ。ズッコケ・・・えっ?

もっと親しければ、

ズッコケはやばいですよ、と言って

笑えるのだが先輩だし、

真面目にしゃべってるし、

とりあえずスルーしたそうだが、

後で、やっぱり会話に年齢出るよねー

という話になったらしい。

ヤバイヤバイ。私なんか、無意識で

もっと昭和な言葉を連呼してそう。

そして陰で、若づくりしてるけど

たるみと言葉遣いはどうしようもないねーと

言われているのかもしれない。

ああ〜。歳はとりたくないものだ。

いや、もういい。いっそ、

ジーパンとかアベックとか魔法瓶とか

メリケン粉とかとっくりセーターとか

思いっきり死語を使って

消えゆく昭和言葉の語り部となるか。