売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

許せるか、許せないか

許せるか、許せないか。

最近、それがすべての判断基準のような気がしてきた。

太っていても、許せるぽっちゃりか、許せないぽっちゃりか。

許せるぽっちゃりは、似合う服装を知っていて、見ていてあまり暑苦しさを感じさせないところがポイントかと思う。

許せるシワは、目尻などにあり、笑ったときのものなんだとわかり、ちょっとクシャッとした感じ。口もとは、概ね許せなくて鏡を見るたび気が重い。

許せる自慢話は、とにかくその人が、もう言わずにはおれないほどに喜んでおり、ごめんねーちょっと聞いてくれる、と下手に出ており、話が短くわかりやすいもの。

許せる遅刻は、言い訳をせず、とにかく平謝りする遅刻。

そんなに食べ物がおいしいわけではないけど、しょうがないと許せる居酒屋は、トイレが男女別で、飲み物が頼んで10秒で出て、お通しはナシで、清潔感があるところ。

許せるエラそうにしている感じの悪いイヤな女は、脚が短かったり、服のセンスが悪かったり、髪型が変だったりしていると、ダサいのにエラそうにしてかわいそう、どこに行っても人気ないんだろうなあと思えて許せる。

ギリギリ許せる図々しい関西のおばちゃんは、こっちが嫌そうにすると、ちゃんと自分が図々しいことをしていると自覚し、少し申し訳なさそうにして、かんにんなあと謝る。しかし、大抵の場合、図々しい行為を中断することはないので、ムカつくことはムカつく。

みたいなことを、つらつらと考えてみた。