売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

たぬきうどんとけいらんうどん

お題「思い出の味」

久しぶりに、お題スロットしてみました。

「思い出の味」かあ。

たぬきうどんと、けいらんうどんかな。今日、寒かったし。

これは京都独特の食べ物で、刻んだお揚げを具にしたあんかけうどんで、薬味におろした生姜がのっている。

関東ではたぬきといえば天かすがのっているうどんとそば。

大阪でたぬきというと、大きなお揚げがのったおそばがでる。きつねはうどんで、たぬきはおそばなのである。もう、この辺がややこしくて大変。

そして、けいらんうどんというのも京都独特で、卵でとじたあんかけうどんで、たぬきうどんと同様に、おろし生姜がのっている。

寒くなってくると、おうどんを食べるとなるとこの2択。あんと生姜でポカポカにあったまる。

私が通っていた女子高の裏門近くに小さなボロっちいうどん屋さんがあって、週3くらいで学校の帰りに寄っていたのだが、そこでもいつもたぬきかけいらん。

おじさんと30代くらいの娘が親子でやっていたのだが、お客の9割までが私の行っていた女子高の生徒。気さくな二人で、「水は自分でくんでや」などとぞんざいな接客も気安くて居心地が良かった。

たぬきもけいらんもダシがきいていて、おいしかったなあ。まさに思い出の味。

この夏、京都に帰った時、高校時代の友達と裏門あたりをくまなく探したのだが、店の痕跡はまったく見当たらず、影も形もなくなっていた。

友達と二人、ここのおうどんを食べる気満々で空きっ腹を抱えてウロウロしたが、裏門あたりの様子も様変わりしてしまい、結局この辺りでは何も食べることができなかった。

よく菓子パンやグリコのカフェオレ、プッチンプリンなどを買っていたお店もなくなっていた。ここのパン屋は、朝学校に行く前にパンを買うと「あんた、飲むもんはいらんのんか?」といつもきいてくる、欲深そうな関西のおばちゃんがいたが、どうしているんだろう。

ああそうだ。以前も書いた赤も思い出の味。お好み焼きを食べていると無性に飲みたくなる。

makotagu.hatenablog.com

 なんか、帰りたくなってきた。