売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

おせっかいババアになるべきなんだろうか。

クリーニングを出しに行ったとき、

お店の前に止まっていた自転車。後ろの

荷台に子ども用のシートがつけられていて、

そこに3、4歳位の女の子が乗せられていた。

お母さんはお店の中。

そこは歩道のない狭い道。

もし自転車が倒れたところに車が

走ってきたらと思うとゾッとする。

私の前でたくさんの衣類をカウンターに

出しているお母さんは、

動いちゃダメよーと言いながら、子どもの

乗っている自転車を気遣ってはいるのだが、

自転車が倒れてからでは遅いよね、と

私の方が気が気ではない。

私も、子どもが小さいときは

車を運転していて、近くに行くときは

チャイルドシートもせずに

子どもを乗せていた。

何もなかったからいいけど、

もしあのとき事故を起こして、

子どもに何かあったら一生悔やんで悔やんで

最悪の人生を送っていたことだろう。

なので、こんなとき、人生の先輩として、

自転車からお子さんを

降ろした方がいいですよ、

とか言った方が良いのだろうか。

でも、言えなかった。

なんか、見知らぬ他人と

そこまでうまく関われない。

こういうとき、関西のおばちゃんは

絶対にケロッと平気で言う。

「いやあ危ないわ〜、早く降ろしたげて。

安心してや、順番は抜かさへんしな。」

とかなんとか、中川家の礼二みたいな

感じで言うと思う。

でも、そういうおせっかいババアが

嫌いだったんだよなあ。

でも、ああいう人たちは必要なのかあ。

まあ、もちろん、何事もなく、

親子は楽しそうに去って行った。

だからいいんだけど。

でも、なんか自分に釈然としない。

君たちはどう生きるか」って、

この間読んでつまらなかったんだけど、

こんな、でもでも言ってる気持ちのときに

読むといいのかな。