売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

爪が年齢と共に怖くなっている

今朝の日経新聞の文化面に西加奈子さんのコラムが載っていた。40歳になって、いろいろ感じる年齢の話。

誕生日にスペシャル感がなくなった。そんなに興味がなかった桜の、美しい瞬間を見逃したくないと思うようになってきた。それは、「桜を愛でることができる残り時間のカウントダウン」が始まっているからではないか。同じような理由で旬のものにも敏感になってきたと言う。

そして、肉体の加齢。シミ、シワ、たるみ、白髪、肩こり、腰痛など。

どれもこれも、身に覚えのあることばかりだが、西さんに40なんてまだまだ、この先こんなもんじゃすまないよーと言ってあげたい。

しかし、それよりも西さんが感じ入ったのが、足の爪だと言う。幼い頃に目にしてきた、祖母や近所のおばちゃんたちの足の爪は、固そうで、ヒビが入っていて、黒ずんでいたり、黄ばんでいたりしていて怖かった。一番怖いのは小指で、潰れていたり、かろうじて残っているレベル。

そんな爪に、自分の爪もなってきているのに気がついた。ヒビが入り、黄色がかって透明感をなくし、小指の爪は面積を減らしている。私ははっきり、年をとったのだ。と言う。

なるほど、老人の爪が怖かったっていうのは、すごくわかる。西さんは爪の恐竜化と言っているが、まさにそんな感じだ。

思わず、自分の爪を確認した。手の爪はピンクだが、確かに、足の親指の爪は以前よりデコボコして汚くなってきている気がする。小指の爪はもともと小さくて、シジミの身ほどしかなかったので、どうしようもない。

そうか、爪ねえ。細かいところに年齢を感じるなあ。