もう、常識は捨てよう
またもや、私の常識が覆された。
お肉は、１度しか裏返してはいけないとずーっと思っていた。動かすと、旨みたっぷりの肉汁が漏れ出すからと、いろんなレシピ本に書いてあったから。
『肉はフライパンの接地面から加熱されていきますが、肉の反対側の温度はどんどん下がっていきます。そこで何度も裏返しながら焼くことで、両面から効率よく加熱することができます。
料理書にはよく「焼いている最中、肉に触ってはいけない」「裏返すのは一度だけ」と書かれていますが、頻繁に肉を裏返すことで、一度だけ裏返すよりも25~30%ほど早く火が通り、結果として水分が失われずジューシーに焼き上がるのです。』
ということで、これはフードライターのハロルド・マギー氏がNYTimesのコラムで発表した調理法で、理に適っていることから瞬く間に世界に広まったそうだ。
焼肉を家族で食べに行くと、せわしなく何度もひっくり返す夫と息子に、「ひっくり返すのは１度だけ！」と偉そうに指南していたのに。
すまん。もう何度でもひっくり返せ。君たちのやり方が合っていた。
科学の進歩のように、料理法も進歩する。いや、すべてのことにおいて、自分の常識を常にアップデートしていかないといけないと痛感。
そんなことあたりまえでしょ、と自分の経験値だけで生きる年寄りにはなりたくない。
だって、新しい知識で美味しくなったり楽しくなったりするなら、絶対そっちの方がいいし。
常識は捨てよう。肉は何度でも裏返す！
