売り言葉にラブを

コピーライターなんですが、言葉と女心について語りつつ、本やマンガやアニメのことも

「・・・したい」と「・・・すべきだ」

なぜ、締め切りが目の前に突きつけられないと仕事ができないのか。

やっている仕事に行き詰まると、弱い心が考えることを放棄して、ついついマンガを読んだり、ケータイでポコタウンをやってしまったり、アマゾンで保存瓶のちょうどいいのがないかと探したり、ツイッターを読んだりしてしまう。

ああ、こんなんじゃダメだーと思っても、まあ明日もあるしと自分を甘やかしてしまう。

締め切りは守っている。かろうじて。

でも、自分でたてた目標がちっとも守れない。1日これだけづつやれば、ちょうど1週間で余裕を持って出来あがる。そう思っていても、結局最終2日ほどに仕事は圧縮され、あかん!めっさギリギリ〜となり、冷や汗をかく。

そして、そんな時に限って急にほかの仕事が入ったり、楽しそうなお誘いがきたりするのだ。

三島由紀夫の「剣」という小説の中に、

「・・・したい」などという心はみな捨てる。その代わりに、「・・・すべきだ」ということを自分の基本原理にする。そうだ、本当にそうすべきだ。

という一文があって、いやもう本当に私は「・・・したい」の塊で、すぐ「・・・すべきだ」がどっかにいってしまうんだよなあとしみじみ思う。

この夏は、がんばらねばならない仕事があり、絶対に「・・・すべきだ」人間になるっ!

今日はもう飲みたい気分なので、明日からっ!

妻の機嫌が悪いときに家事をやろうとするそぶり

これはね、なんだか共感します。

www.sankei.com

うちの夫は、家事は色々やってくれる方だと思う。水まきとか、家庭菜園とかは全面的に夫。そして、洗濯も干してくれるし、食器洗いもしてくれる。

でも、ここにもある通り、「洗い流した後に泡が残っていた」「シンクの周りに水滴がたくさんはねている」などの不満は、わかるわー。少しだけ、雑なんだよね。

力仕事は夫に頼りたいものの、細やかな配慮や自分なりのやり方がある家事は、妻が自分でやりたいと考えている様子が浮かび上がった。

なんかわかる。買い物や料理は、そんなに嫌いじゃない。でもお風呂掃除は、カビ取りを含めぜひやって欲しいと思う。

そして、おもしろかったのはここ!

一方で家事をしたくもないのに、「やろうか」などと気遣う振りをしたことがある夫は、48.4%。妻の機嫌が悪いときに家事をやろうとするそぶりを見せる夫が多いようだった。

そぶりを見せる夫。そうなんだよ〜。慌ただしく夕飯をつくっているときに夫が、「なんか手伝えることがあったら言って」って言うんだよ〜。でも、狭いキッチンで二人並ぶスペースもないし、冷蔵庫が開けにくくなってイラついたりするし、結局一人でやったほうが早いから、ほとんど断る。

だから、どうせ「いいよ」って断るのわかってるんだよね。まさに、「やろうか」などと気遣う振りだね。

それでも時々、「じゃあこの流しにあるお鍋やボールを洗って」というと「えっ、本当に?!今、ソファに座ってビールの缶を開けたけど」みたいな顔するもんねー。

でも、まあ、半数近くの夫が、妻の機嫌が悪いときに家事をやろうとするそぶりを見せるってなんかカワイイっちゃ、カワイイ。

パーカーって今フーディーなの?!

最近、気がつかないうちにいろんな言葉が変わっていて、若い人たちともうお話しできないんじゃないかと思う日々。

というのも、パーカーって今フーディーっていうの?

ぜんぜん知らなかったー。不意打ち。

TシャツはTシャツでいいのか?ポロシャツは?スカートは?もう、すべてが疑心暗鬼。

スウェットもその昔はジャージとかトレーナーとか言っていたし、もちろんデニムはジーパン、パンツはズボン、レギンスはスパッツ、ブルゾンはジャンパーだった。そういえば、パーカーを、もっと昔はヨットパーカーと言っていたよ。

ファスナーはチャックで、静かにーって時の言葉は「お口チャック」だ。

バーゲンも今は言ってはいけない言葉、セールと言わねば。マネキンもダメ、トルソー。

さりげなく変わっているファッション用語が、私は恐ろしい。

そういえば、年をとると、死語を使うこと以前に、アルファベットを発音できなくなるのはなぜだろう。Tシャツをテーシャツとか。

先日テレビを見ていたら、ボクシング協会の山根会長がアディダスを「アデダス 」と言っていて、それを見て早速アデダス Tシャツをつくった人がいる様子。

www.j-cast.com

口を開くと、確実に昭和が出るのは仕方ない。しかし、これを見て、「ティ」とか「トゥ」がしっかり言えるよう、とにかく滑舌だけはしっかり確保して、年寄りくさくならないようにしようと決意したのであった。

道徳ピル?!

「道徳ピル」。この話はかなり衝撃。

gendai.ismedia.jp

飲むと道徳心が向上する薬を人類が服用することで、人種差別やテロなどを防ごうというものらしい。

すでに多くの実験で、効果が実証されていて、一部の科学者は、世界中で飲むことが義務化されるべきと言っている。

今まで、教育で道徳心を向上してきたが、効果が思うようには上がっておらず、現実に紛争やテロが止むことはない。だから、科学技術の力で人間の本性を改善(改造)しようという考えで、「モラル・エンハンスメント」と呼ばれているそうだ。

本当に薬を飲むだけで、人は考え方や性格を変えられるんだろうか。

「薬剤の影響で必要な感情的反応が全般に鈍くなるなどの副作用も確認されている」とも書いてあるので、改善されるとしてもぼーっとしたメリハリのない人間が増えそうな気もする。

協調性は高いが人のことばかり気にする人が増えて、「今日、ごはんどこ行く?」みたいな時に全員が「私どこでもいいですー」って言って決まらなそう。争う気持ちがないから、スポーツとかは廃れるのかなあ。

「道徳ピル」を題材にすれば、いくらでもSF小説ができそうだ。

たとえば、法律で飲むことが義務付けられたとして、一人だけこっそり飲まずにいた人が、すごい独裁者になって薬を飲まない好戦的な戦士を育て、従順に飲んでおとなしい性格になっている国民を虐げていたところ、それに反旗を翻して結局戦争になったりとか。

飲む派と飲まない派で戦争になったり、先進国は飲むけど薬を飲んだ方が良さそうな後進国では予算がなくてちゃんと薬がいきわたらなくて、かえってテロが激化したりとか。

ダメだ。考えがポジティブな方にいかない。どうしても、世界中で人類が薬を飲んでボーッとしている映像しか浮かばない。

ハッ!そうだ、これはまさに伊藤計劃さんが書いた「ハーモニー」の世界。

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

 

大災禍を経て、誰もがやさしく健全で健康で平和で美しい世界を築き上げた日本。あらゆる病気は駆逐され、国民に配布されたメディケアが、肌あれすら感知し、食べるもの、運動すべてを指定する。そんな世界に嫌気がさした3人の少女がいて・・・これは2008年、ちょうど10年前の本。

残念ながら、伊藤計劃さんはこれを書いた翌年、34歳の若さで長い闘病の末に亡くなった。もし、生きていて「道徳ピル」の存在を知ったらなんと言うのだろう。ああ、これを題材に本を書いてほしかった。読みたいー。

海辺のモテ格差

夏は恋の季節。若い男女はムンムンである。

この間、ちょこっと海に行ったのだが、ピチピチな感じの水着の女子が百花繚乱。実に華やかである。

いい感じに焼けているギャル系女子も、白くてムッチリしている女子も、みんなちがってみんないい(by金子みすゞ)。

そして、あちこちで繰り広げられるナンパは、花に群がる蜂のごとくである。

だが、客観的に海辺のナンパの様子などを眺めていると、モテる者とモテない者の格差は歴然。

声をかけられる女子は、だいたい決まっている。そして、いくら女子に声をかけても適当にあしらわれる男子たちも決まっている。人間の世界はあまりにも弱肉強食、人生は残酷だ。

歳をとると住宅ローンとか腰痛で大変だが、若い人も大変である。

若い頃は今恋愛しなければいつするのだ!という強迫観念に常に晒されていて苦労が耐えない。今思えば、恋というのもしんどいものである。

まわりを見渡すと、いくつになっても不倫だなんだと忙しそうな人も結構いるが、若い時から恋愛偏差値底辺の私は、もうそういうものからはるか遠くにおり実に平和そのもの。

だが考えると、年齢的に多分このまま底辺で人生が終わってしまうわけで、それはそれで忸怩たる思いがあるのも事実だ。

もう少しは、華やかなことがあっても良かったんじゃないだろうか。とまあそんなことを思っていたところ、知り合いの女性が「もし次に生まれ変わったら思いっきり奔放な、恋に生きる女になってみたい」と言うので「おお私もだよ!」と意気投合。

まあ、二人とも見事に奔放とはかけ離れているだけに、もしそうなったらどんな感じなんだろうと想像をたくましくしたのだが、私の中で最近の奔放NO.1は斉藤由貴だというと、ええ、それー?もっと他に誰かいないの?と言われ、真剣に考え思いついたのが、峰不二子である。結局アニメ。

でも、「裏切りは女のアクセサリーのようなもの。」とこの言葉がこれほど似合う女性はいないでしょ。

そんなことで、現世はもうあきらめて来世に期待だ。

若者は、モテ格差に負けずに今がんばって!

エアコン設定温度27度

お題「わたしの暑さ対策」

お題スロットでこんなんでました。

うーん、対策かあ。

夏が好きで暑さには強いので、暑いということで体調が悪くなることはない。食欲も、ダイエットのために少し減退してほしいくらいだが、まったくそんな兆しはみえない。

だがそうは言っても、35度を越えるとやっぱりゲンナリ。エアコンは27度設定でフル稼働だ。エアコンは以前も書いた水冷式を継続中。

 

makotagu.hatenablog.com

ほとんど屋内にいるので、暑さ対策というよりエアコン対策の方が大切だ。冷たい飲み物をとりすぎないように、家では常温の水や氷を入れないぬるいアイスティーを飲んでいる。ダイエット中なので、アイスクリームも食べない・・・できるだけ。

でも、やっぱりお酒は冷たいものを飲んでしまうなあ。家では冷やした白ワイン、居酒屋ではレモンサワーかハイボール

私は泡ものが好きなので、夏は特にスパークリングやカヴァ、スプマンテみたいなものが飲みたい。いや、もちろんシャンパンもいいが高すぎて。

で、泡系のものは、あけたらその日のうちに飲まないと炭酸が抜けるので全部飲み切りたいたところだが、ひとりで1本あけると若干飲みすぎである。夫につきあって欲しいのだが、泡ものはお誕生日やクリスマスの飲み物だと昭和丸出しのことを言うので、なかなか飲めない。うーん、小さいボトルは不経済だしなあ。

そういえば、この間鎌倉の由比ヶ浜に行ったら、1軒の海の家が昼のタイムサービスでコロナビールを200円にしていて、久しぶりにビールをたくさん飲んでしまった。おいしかったなあ。暑い海辺でコロナビール

ああ、そうだ暑さ対策だった。

服装は、家にいる時はもちろん外出するときも、とにかくペラペラで首もとユルユルのノースリーブの服を着て、楽ーにしてるのがいちばん。おかたい仕事ではなく、打ち合わせなどに行っても服装が自由でいいのでそこは助かっている。

だが、たまに、めちゃくちゃエアコンが効いていて寒いような電車やお店、会議室などがあるので、カーディガンも必需品である。

あとはとにかく寝る。エアコンは28度設定でつけっ放し。

昔はエアコンはタイマーにして、寝入りばなだけ部屋を冷やしておけば朝まで眠れたのに今は無理。もっと昔を思い出すと、子どもの頃は窓を開けていれば涼しい風が入ってきてスヤスヤ眠れた。

題名もお話の内容も忘れたが、小学生の時に読んだ絵本で、確かインドのお姫様のお話だったと思うが、毎夜月の明かりを浴びて眠ったことで大変な美人になったということが書いてあって、私もぜひ月の明かりを浴びたいとカーテンを全開にして寝ていたことを思い出した。夏休みで毎日昼まで寝ていたのだが、カーテンを開けているので太陽が容赦無く差し込み、直射日光を浴びつつ汗をダラダラかいて寝ていたものだ。ちっとも美人になる感じがしない。

ああ、そうだ暑さ対策だった。

これはもう、エアコンつけておくってことじゃないですかね。

山根会長、乾パンの謎

数々の悪行を白日のもとに晒されている、日本ボクシング連盟の山根 明会長。

まあ、ツッコミどころ満載なのだが、何というか物悲しく哀れを感じるほどに情けないのが、山根会長をお迎えするときのおもてなしリストだ。

www.fnn.jp

乾パン、カンロ飴、森永ミルクキャラメル、落花生などは、大会会場の会長控え室にも、ホテルの部屋にも必要。

ホテルの部屋にはこのほかにも、りんご、ぶどう、バナナ、せんべい詰め合わせ、焼酎やら梅酒、スルメなど、お盆の仏壇?と思わせるような貢物を大量に用意せねばならないようだ。

おもてなしといっても、キャビアドンペリ用意しとけ、みたいなことではなく、哀愁を感じるほどに庶民的である。そこが、よけいに情けない。

いい大人になって、何でこんなにチョコやら飴やらを他人に買ってもらわねばならないんだろう。

カンロ飴が好きなら自分で買って、関西のおばちゃんのようにいつもバッグに入れておき、「あんたもなめるか?」と言ってまわりの人にあげるくらいのことがあってもよかろう。

そして、乾パンが謎である。

この人は今78歳ということで、終戦の年が5歳か6歳。食べたい盛りにひもじい思いをし、戦後の焼け跡の中で乾パンに命を救われたことでもあったのだろうか。

たとえば、飢えで道端に座り込んでいたところに、帰還兵にもらったひとかけらの乾パンに涙した経験があるとか。それはそれで、感動秘話がありそうなんだが、それなら反対に、その思いを被災地に乾パンを寄付するとかの善行に向けてほしいものだ。

ほかにも、森永ミルクキャラメルや飴、チョコレートと、戦後の焼け跡の中、庶民に手が出なかったお菓子の甘い味を今だに求めてやまない、飢えへのトラウマみたいなものを強烈に感じる。

とにかく、山根一家は全員今すぐ日本のボクシング会から手を引き、その上で山根会長には、なぜ必ず乾パンが必要なのかを記者会見で明らかにしてほしい。

教えて、会長。